腎臓内科

診療内容

当院では経皮的腎生検等の蛋白尿で受診された方の検査を行い治療に役立ております。
近年慢性腎疾患CKDが提唱され、透析導入の回避、遅延させるよう積極的な生活習慣病の改善が厚生労働省や学会でも提唱されるようになりました。
当院では栄養科と協力し各個人に合わせた栄養指導の実施や、糖尿病性腎症の治療も積極的に行っております。また、ADPKD(常染色体優性多発性嚢胞腎)のトルバプタン治療も行っております。
さらに腎機能が悪化した場合の治療法の選択も懇切丁寧に指導いたします。
また眼瞼痙攣や脳梗塞後の上肢・下肢の攣縮に対するボツリヌス治療も行っております。

人工透析

当院では、慢性腎不全の治療として、血液透析・腹膜透析の治療を行っています。

血液透析療法に関しては各種病態に併せた、きめ細かい処方透析を行っております。また内シャントトラブルに対しては経皮的血管拡張術等行っております。 腹膜透析療法に関してはSMAP法(段階的腹膜透析導入法)を行っており従来より入院期間が短くできるメリットがあり、外来で腹膜透析導入が可能です。

ADPKD (常染色体優性多発性嚢胞腎) とは ?

ADPKDは遺伝性の疾患です。腎臓に嚢胞が出来、それが大きくなることにより、正常な腎臓の組織が減っていきます。 その結果、腎臓の機能が低下していきます。30~40歳代までは、多くの人が無症状です。腎機能は徐々に悪化し、70歳までに約半数は末期腎不全になります。

腎機能

ADPKDに対しての治療法は今までありませんでしたが、バゾプレッシンV2受容体の拮抗薬トルバプタンの臨床試験が世界的規模で行われ、 腎嚢胞の増大と腎機能の低下が抑制することが示されました。その結果から、我が国では2014年3月より保険適用となり、当院においてもトルバプタンによる治療を開始しております。

担当医

桜井 俊宏

Toshihiro Sakurai

腎臓内科 部長
  • 日本透析学会 専門医・指導医
  • 日本腎臓学会 認定医・指導医
  • 日本内科学会 認定医